へなちょこSEの考察

0x22歳のへなちょこSEが、日々思うことを考察します。自社内、金融系を経て現在法人系PKG開発に従事。

音の持つ力

オノマトペが、最近流行っているようです。


オノマトペとは、「かしゃかしゃ」とか「ザラザラ」とかいう、擬音語や擬態語のこと。
もちもちパンとか、商品名に使われたり、名前にはならずとも説明文やキャッチフレーズによく使われてます。
このオノマトペが、具体的な言葉で説明するよりも、より詳細に、かつ感覚的に、時には感情的に伝えられるらしいのです。


確かに、海が輝いて、よりもキラキラして、の方が、しっくりくる気もします。
どよーんとした空、とか、曇ってる様も想像できるし、気分が滅入るような感覚も伝わります。
便利なものです。


自分は、音にはそれだけで力があると思っています。
ヒットする商品にはサ行が多い、なんて法則もあるようですし、周りの人を見ていて、名前の最後が口を開く音(あ、い、え)の人は、明るい人が多いように思います。
これは、日々聞かされる音の響きが、その人に影響を与えるからなのではないかなと思っています。


オノマトペはその最たるもので、音の持つ響きが様々な情報を持っているために、多くのことが伝えられる。
オノマトペについての研究が進むことで、音そのものの研究ももっと進むと、いろいろ面白そうだなと思います。

東京を離脱する

これからは地方都市の時代だ、と思います。


東京は地価が高くなりすぎました。
住んでいる人たちは、それなりの給料をもらっていても家賃に多くを奪われ、家賃を安くすまそうと思って郊外に住むことで通勤時間が増えて体力や自由な時間を奪われる。
それに見合うだけのメリットを、東京という街は与えてくれてるのか?


一昔前は、東京でなければ得られないものがたくさんありました。
でも今は、どこにいてもなんでも買える。
ビジネスだって、東京にいなくてもテレビ会議もできる。
企業側も、東京にオフィスを構えるメリットが減ってきているのではないでしょうか?


多くの企業が拠点を地方都市に移したら、それに伴って人口の移動が起こります。
地方の中核都市が大きくなれば、そこから程近い地域も恩恵を受けやすい。
新しいビジネスも生まれるでしょう。
東京も程よい人口に落ち着けば、また違った発展を探れるはずです。


そのためには、地方に仕事を生み出す力が必要かな。

「LIVE感」が売れる

先日、友人の所属する劇団の観劇に行って来ました。
演劇としてとても面白いものだったことももちろんですが、演劇には「LIVE感」があるのがいいなと感じました。


CDが売れなくなったと言うのはよく聞く話ですが、そのかわり、ライブ活動を増やして収益をあげようというのが音楽業界の流れらしいです。
コンスタントに人を集められるアーティストであれば、ライブの方が売れるということですね。
ライブは当然その場でアーティストのナマの姿を見られるというのが魅力なわけで、CDのように電子データで替えが利きません。
DVDともやはり違う。
「LIVE感」という無二の価値を提供できるから、CDのように「売れなくなる」ということがないわけです。


演劇に関しても同様のことが言えると思います。
演劇も生で見ると、その空気感や役者の息遣いまで感じられて、電子データには置き換えられない感動があります。
「LIVE感」を武器にすれば、「価値が下がる」ということもないし、何かに取って代わられることもない。
また、一昔前では小さな劇団は集客が難しくてというようなこともあったかもしれませんが、今はインターネットで簡単に広く周知することが出来る。
見る側も、知らなかったから見ることが出来なかった演劇を知れるようになる。
「演劇」というものにとって、ちょっといい時代が来ているのではないかなぁと思います。


同様の話で、友人が写真を発表するイベントのようなものを企画していました。
スライドで写真を出して、撮った人がそれについて語る、というようなイベントと理解していますが、これも写真という静的なものを「LIVE感」のあるものに変えてしまおうという取り組みなのではないかと思っています。


また、「リアル脱出ゲーム」とかの「体感型ゲーム」が流行るのも、そういうことなのではないかなぁと思っていたり。
家にいながらなんでも見れるし、なんでも聞けるって時代になりましたが、結局人は根本的な所では生の体験を求めていて、最近はそれが顕著になってきているのではないかなと思います。
そういうことを意識したビジネスをやると、うまくいくのかなぁ。

続:JenkinsでSubversionをProxy経由で利用する方法

こないだの続き。

JenkinsからTortoiseSVNの持ってるsvn.exeを呼び出して、実行させてたんですが、なんか新しく作ったジョブでうまくいかない。
なんでだろーと思ってたら、どうもこないだの解決方法が若干足りてなかった様子。


Jenkins内部的にはこないだの方法でうまくいってたんですが、別途ジョブの中でcommitをさせたいところがあったので、それをbatファイル化して呼び出してたんです。
そしたら、使っているバッチファイルは一緒なのに、あるジョブはそれでうまくいくんだけど、あるジョブはうまくいかないという謎な状況に。


いろいろ調べてたら、どうもJenkinsのサービスを実行するユーザの問題ではないか?ということに。
実行ユーザを固定してあげて、対応するユーザの<AppData\Subversion\server>ファイルを適切に設定したらProxy経由で動いてくれました。
たぶんこれでいいはず・・・・。
動いたのはたまたまで、違ってたら参っちゃうな。

JenkinsでSubversionをProxy経由で利用する方法

JenkinsでSVNからチェックアウトさせようとしたら、何やらエラーが発生。
UnknownHostExceptionとか言われた。
どうもSVNの通信にProxyがうまく設定されていない様子。
いろいろ見て回ったんだけど、結局下記の方法で解決しました。


Jenkinsのインストールフォルダ(サービス起動でインストールしたのでProgram Files(x86)配下)の中の
Jenkins.xmlファイルのargumentsタグに下記の記述を追加しました。

-Dhttp.proxyHost=proxy.xxxx.com -Dhttp.proxyPort=8080 -Dhttp.nonProxyHosts="localhost|192.168.*"

こんな感じ。

-Xrs -Xmx256m -Dhudson.lifecycle=hudson.lifecycle.WindowsServiceLifecycle -Dhttp.proxyHost=proxy.xxxx.com -Dhttp.proxyPort=8080 -Dhttp.nonProxyHosts="localhost|192.168.*" -jar "%BASE%\jenkins.war" --httpPort=8080


.subversion/serverファイルに設定するとか書いてあるサイトもあったけど、うまくいきませんでした。
なんでだろ。
ちなみにnonProxyHostsはProxyを通さない除外ホストですね。
ローカルのSVNリポジトリも持ってるのでこいつを指定しないとローカル側がうまくいかない。
proxyで困るとかよくありそうなもんだけど、意外に情報が少ないのはなんでだろ

おもてなしとは何か

このへんの記事を読んで。

日本のすべての会社に見習って欲しい「おもてなし」の心
http://tom-w.hatenablog.com/entry/2013/04/29/111245

「おもてなし」の心を日本のすべての会社が見習う必要はない
http://dennou-kurage.hatenablog.com/entry/2013/04/29/172849


おもてなしって言葉にすればたった五文字だけど、いろいろな面があるなと思った。
[おもてなしの心を忘れてはならない」というのもわかるし、「『おもてなしの心』に付け入ってはならない」というのもわかる。


多分、「おもてなし」ってのは、お客さんが払ったお金に対してお客さんが期待するサービス+αのことをしたときに、「おもてなし」と言えるのだろう。
お金に見合うサービスであれば、それは「おもてなし」ではなくて「サービス」(サービス業的な意味で)であり、人はそれに感謝はしない。
あくまでもここで「おもてなし」かどうかを決めるのはお客さん側で、且つお客さんの主観に依ってしまう。
提供者側が「おもてなし」と思っていても、それを客側が「当然」と思えばただのサービスであり、足りないと思えば怒る。
だからどうしても、提供する側は予防線を張ったり、お客さんに媚びへつらうようなことをしなければならなくなりがちになる。


だけどこれって実際問題、どうしようもないことなんじゃないだろうか。
ファストフード店で100円の商品を買って、「まずい!」と言って怒る人もいるだろうし、同じ物を「ありがとう」と受け取る人もいるだろう。
お客側の主観・趣味嗜好に左右されてしまう以上、誰もに最高のサービス・おもてなしなんて出来るはずがない。
提供者側はそもそも、「すべての人に最高のサービスを」という幻想を捨て去るべきなのではないだろうか。
提供者は、明確に自分たちにとっての顧客は誰なのかを定義し、その顧客に対して最高のおもてなしを目指すべきなのではないか。
もしくは「おもてなし」を完全に諦めて、それ相応の価値だけを提供するか。


パッケージを簡素化して商品価格を下げるように、おもてなしをやめて「価格」で勝負するか。
綺麗なディスプレイでデコレーションして、「ブランド力」をつけるように、「おもてなし」に価値を見出すか。


結局は、商品やサービスに対して、その提供方法や「おもてなし」を含めて、適切な価格設定をして提供しているかどうかが大事なのかも。
形を持たない「おもてなし」に価格をつけるのが難しいのが問題ですね。
でも間違いなく、「おもてなし」は付加価値そして絶大な可能性を秘めていると思います。

SEがこれから勉強するべき言語

ちらほらとトピックが上がるようになってきた「Firefox OS」と「Tizen」ですが、数年後(10年はかからない?)には恐らくこれらのWebベースOSを搭載したスマートフォンが主流となるでしょう。
Webオープン系の技術をベースとしたこれらのOSにはいくつかメリットがあります。

  1. Webオープン系の技術を利用しているため、既存資産の移植がしやすい
  2. (原則的には)同じアプリケーションがPCでもスマホでもタブレットでも同じように使える
  3. Webにつながることを前提としているため、クラウドとの親和性が高い(というかそうじゃなきゃ意味が無い)


ユビキタス」というキーワードがありますが、まさにいつでもどこでも同じ情報に同じようにアクセスできるようになるわけです。
今でもかなりその辺シームレスになっていますが、もっと完全なものを目指すために、WebOS化が必要となってきます。
GoogleさんもChrome OSでそこのところを目指していますし、AndroidChrome OSに融合されて行くんじゃないかという話もあるようです。


さてそうなってくると、これらのOSで動くものはHTML5CSSJavaScriptです。
これまでiOS向けのアプリで使われていたObjective-CとかAndroidJavaなんかではないわけです。
ついでに言うとどのOS向けに開発するかとか意識せずに、とりあえずHTML5CSSJavaScriptをやっておけば、どれかのOSで活用できる。
それにそもそもWEB系のサービス作ることも出来る。
まだどのOSがモノになるかわからない状況ではありますが、どれが来ても無駄にはならないという強みがあります。


また、これらの新しいOSは、これまでよりもさらにクラウドに親和性の高いOSです。
iOSやAndroidでは出来なかったことが出来る可能性がある。
それをいち早く見出して、サービス化することが出来たら、InstagramやLINEに負けないヒットアプリにすることも可能でしょう。
これから新しい言語を勉強しようと思うなら、自分ならHTML5CSSJavaScriptですね。


因みに、WebOSが広がってくれば、当然サーバ側の技術も重要となってきます。
効率的なサービス構築を可能とする、クラウドのIaaS,PaaS,SaaSと、Railsなんかを組み合わせたものが増えるのかなと思います。
そういう意味では、RubyPHPといったスクリプト系言語も、勉強しておく価値がありそうです。


逆にJavaとか、COBOLとかなんていう言語は、滅びることもないと思いますし、一部のシステムには今後も使われ続けるでしょうが、勢いはない状態が続くと思います。
ある意味では、成熟しつつあるのかなと。
あえてJavaを新しく勉強していくよりは、Web系の技術を強めていくほうが、今後のためにはよさそうですね。